日本語。48字のひらがなと5万もの漢字がおりなす世界に冠たる美しい言葉。しかし戦後、日本語はその複雑さゆえ、経済復興の足かせとなった。「誰もが使える日本語ワードプロセッサー、ワープロを作ろう」。立ち上がったのは若き技術者と、どん底にあえいだ工場の男たち。ひらがなを漢字に変換する、不可能と言われた技術に挑んだ。累計3千万台を売り上げ、国民的商品となったワープロの執念の開発物語を描く。
とあるソフトウェアエンジニアが42歳という若さでこの世を去り、5年が経とうとしている。31歳でブロックチェーンの先駆けたるP2P技術を実現し、34歳で京都府警に逮捕された。無罪を勝ち取るまでに7年かかり、カムバック後、心臓の病であっという間に天国へ。もしも生前の彼が、いかんなく能力を発揮していたら?
あるいは彼がいまも生きていたら…。仮想通貨に一喜一憂する日本のIT業界に、ぽっかり空いた「金子勇」という穴。その大きさを語り告ぐために、若きフォロワーが奮闘している。